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2018年6月29日 (金)

オベリスク登攀の記

前の記事では書かなかった昼間の山頂での準備(オベリスク登攀部分)の記録です。星とは関係なくクライミングの検索でここに飛んで来られた方にも参考になるかと思います。
 

月の写真を撮る前日のオベリスクです。この時は良く晴れていたのですが・・・。
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昼過ぎ、山小屋に荷物を置いてクライミングに必要な装備だけを担いでオベリスクを目指します。強い日差しで、花崗岩が風化した白砂の照り返しによりわずかの時間でも日焼けしてしまいます。オベリスクの頂上直下10mぐらいまでは簡単な岩登りで行けますが、そこから上はクライミングの領域です。

装備一式 (地元の岩場で練習時の写真です。)
Img_20180607_145413

袋の中身はクライミングシューズと安全ベルトです。

 

今回は一人でしたので、ソロクライミング専用の道具を使いました。
Img_20180607_143936
ソロイストというギヤの習得の為に去年から何度も岩場に足を運びました。
高度感に慣れるために、岩場を変えてフェイスクライミング(のっぺりした壁の登攀)もしました。


これから登るオベリスクの岩場の様子です。
Img_20180625_142413
クラック(割れ目)が7~8mの高さで真っすぐ上に伸びています。人工的なステップも切ってあるので専用のクライミングシューズなら難しくはありませんが、万が一の為にも安全確保は必要です。古いロープが残されていた頃は安易に取り付いて毎年のように事故が在ったようです。写真はすでに登り終わってロープを固定し、夜中でも安全にすぐに登れるようギヤをセットしたのものです。

 

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アンカー1

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アンカー2

少し専門的になりますが、クライマー向けに提供する情報です。クラック用のギヤを2つ(C2、C3)反対方向にセットしてテンションを掛け、墜落を止めるロープの支点にしました。ソロクライミングの為です。ビレイヤーが居れば必要ありません(有れば尚可)。登りながら使用したギヤはフレンズ2番×2、フレンズ2.5番×1。3番も使えますが無理に押し込むと回収が大変です。

登った後、下の取付きを振り返る。

Photo

クライミングの取付きからは10mもない高さですが、落ちたら大変です。もっと下を見ると目が眩みます。鎖は昔使われていたものが途中まで残っていました。写真では鎖を外に放り出してありますが、これがクラックに落ち込んでいる状態でロープを上に引き抜こうとすると、鎖にスタックしてロープが抜けなくなる恐れがあるので気を付けたいところです。

 

オベリスク頂上の様子
Hakenn
双耳峰になっていて、高い方の頂上に立つ時は右下に見えるハーケンで安全を確保します。撮影を終わった後に指で確認してみたら、ハーケンがグラグラと動いたのでちょっと驚きました。衝撃を与えない使い方をしたいです。勿論ハーケン以外にメインロープでも安全は確保しています。

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一見効いていそうだが・・ 。

このハーケンには伝説があって、オベリスクを初登頂したあのウェストンが残したものだと言うのですが果たしてどうでしょうか。

下りる時はクラックに打ち込まれた鉄製のチューブを支点にロープを垂らします。
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錆びていますが一応しっかりしているようです。ただ、今後の風化も考えれば反対側のクラックにも支点用のチューブを新たに設けるか、ヘキセントリック(六角形のギヤ)を支点のバックアップ用にセットした方がより安全です。

 

反対側のクラック
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岩場の取り付き付近から甲府方面を窺う。

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この時、下界の自宅ではカメラをセットした望遠鏡がこちらを向いていて、タイマーが作動しています。果たして晴れるか曇るか、ピントは合っているかボケてしまうか色々心配です。もう賽は投げられました。後はただ作業を淡々とこなすだけです。

この後一旦山小屋に下りて、夜に備えて夕飯をいっぱい頂きました。食事の後寝床に着くと、単独行の登山者同士の楽しそうな話が聞こえてきます。話に加わりたくなりましたが、ぐっと気持ちを抑えました。仮眠してから小屋を抜け出したのは23時20分でした。

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コメント

こんにちは。
どんなにしっかり装備をしても、
夜間の岩登りは大変だったと思います。
写真が成功して、がんばった甲斐がありましたね。
坐骨神経痛が悪化しませんように。

ふうちゃん組さん
こんにちは。
お気遣いありがとうございます。
夜中の岩登りは3分で上に登れましたよ。
ロープをたどって簡単に登れる道具があるのです。
神経痛は夏は大丈夫ですよ。

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